BMW C evolutionが導入された
2020年の東京マラソンで、見られない白バイが、先頭を走っていたことを、不思議に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは、2020年3月に導入された、
ドイツメーカーBMWのスクーター、「BMW C evolution」というタイプの電動バイクです。
これまで日本の白バイ隊には、国産のバイクメーカーが導入されていましたが、海外メーカーのバイクとしては、戦後初の導入ケースとなります。
というのも、過去の白バイの沿革をひもとくと、1911年にインディアン1000cc、そして1942年にはハーレーダビッドソン750ccが導入されていたからです。
導入されたといっても、わずか7台程度で、東京都の小池知事とのツーショットなども、メディアに掲載されました。
BMW C evolution年モデルの主な仕様
『BMW Motorrad C evolution主要スペック』
原動機形式:液冷オルタネーター搭載ドライブトレインスイングアーム
永久磁石式同期電動機/内部ローター
バッテリー:空冷リチウムイオン高電圧バッテリー/容量94Ah/電圧133V
サブバッテリー:12 V / 8 Ah(メンテナンスフリー)
充電時間:約3時間50分 (80%)/約4時間30分 (100%)
航続距離:約160 km
最高出力:35 kW (48 PS) / 4,650 rpm
最大トルク:72Nm from0to4,650rpm
全長×全幅×全幅:2,190mm×全幅947mm×全高1,255mm
シート高:765mm
車両重量:275kgkg
タイヤサイズ(前):120/70R15
タイヤサイズ(後):160/60R15
変速装置/変速方式:オートマチックCVTシステム
ボディカラー:ミネラル/グレー/メタリック×ブラック
盗難防止:システム イモビライザー
参考価格:159万円
BMW C evolutionの特徴と用途について
東京マラソンで使われたように、BMW C evolutionの役割としては、今回のようにマラソンやパレードなどの先導者に使用されるようです。
それは、この電動スクーターの性能からいえば、スピード違反取り締まりのような業務は無理があるからです。
公式発表では、最高速度129km/h程度とされていますので、逃走される可能性大と言えるでしょう。
といっても、性能的に劣るわけではありません。0-50km/hのデータでは、加速約2.8秒といいますからなかなかの加速性能です。
ちなみに0-100km/h加速走行テストでは、約6.2秒なのだそうです。
標準装備のハイラインとしては、ETC2.0とヒートグリップ/ロングレンジが標準装備で、3年保証を付けられています。
白バイが購入できる ?
実は、今回ご紹介した「BMW C evolution」は、市販車として販売されているんです。
つまり、この白バイと同じタイプのスクーターに、乗ることができるということになります。
そこで、改めて今回のスクーターのスペックを見ると、航続距離が160kmと、ツーリングでも特に問題がないことがわかります。
そしてもうひとつ、電動バイクによくいわれる事ですが、充電の問題をどう対処するかという点です。
この電動スクーターは、二つのタイプの充電に対応しており、家庭用コンセントでも充電可能なんです。
約4時間30分と、微妙ではありますが、ほかの電動バイクに比べれば、短めと言えるでしょう。
また、中型2輪免許で運転可能で、安全面に配慮されたブレーキ機能など、最新機能を搭載で安心と言えます。