バイクの整備士に必要な物はお客様からの信頼
バイク整備士、もしくは「二輪自動車整備士」という職業では、まず何よりお客様からの信頼が無ければいけません。
バイクのメンテナンスをするだけ、と思う人もいるでしょうが、バイクのメンテナンスが甘かったために事故を起こし命を落とす人は、後を絶ちません。
そのような事態を避けるために、自分でメンテナンスは行わずにプロのバイク整備士に頼むというライダーも多くいます。
つまりバイク整備士は、人の命を預かる職業なのです。
二輪自動車整備士が国家資格に指定されているのも、命に関わる仕事であることが大きな理由です。
日本では、最低でも二輪自動車整備士3級の資格を持っていないと、整備士として事業を行うことはできません。
プロの整備士になるには、まず国家試験に合格することが第一ステップとなるでしょう。
バイクの整備士に必要なスキル
バイクの整備、と一言で言っても、様々な内容に分かれます。
整備と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、装置や部品のチューニングでしょう。
バイクには趣味で乗る人が多く、バイクを自分好みにカスタマイズしたいという人がいます。
その際、既存のパーツを社外品に取り換え、位置の調整、加工、ワイヤーの長さ調整などを行います。
お客様の希望に応えつつ、安全性も両立しなければいけません。
この作業をいい加減に行ってしまうと、お客様の命に関わる事態になりかねないからです。
万が一のミスも許さない完璧な正確性が求められます。
破損部位の修理も、整備士の仕事です。
バイクが破損した際、お客様からの説明があったとしても、自分でどこがどのように壊れているのかを見極められなければいけません。
お客様の見解が間違っている可能性は、多分に考えられます。
故障部位をしっかりと見極める観察眼と知識が無ければ、整備士は務まりません。
バイク整備士は接客業なので、コミュニケーションスキルも必要になります。
たいていの場合、整備士が自らお客様の話を聞き、その要望に合った対応を行わなければいけません。
お客様が求めていることが分からない、お客様の要望を満たすために何をすればいいのか分からない、というようでは適切な整備ができないのです。
また、説明が得意でないお客様には、上手く質問してどのような処置をすればいいのか聞きださなければいけません。
黙々と1人で作業をする職人のような職業を想像する人が多いですが、実際は一般的な職業よりも対人スキルを試される仕事なのです。
バイクの整備士になるのは
バイク整備士になるルートは、大きく分けて2つあります。
1つは専門学校などの教育機関で資格を取得する方法です。
もう1つは、義務教育修了後に整備工場に就職し、実務経験を積んで受験資格を獲得する方法です。
どちらが良いということはありませんが、専門学校に通うルートが一般的です。