オートレースで活躍する女性選手

バイク好きの女性が増えた

オートレースの特徴は、最年少は18歳から、最高齢でいえば75歳ものレーサーが存在するほど、息の長い選手が多いというところです。
しかし、長年場末のイメージが強く、昔はワンカップ片手に、こぎたない親父のたまり場とまで言われていました。
ところが最近では、元SMAPの森且行だけでなく、女性レーサーも随分と増えてきました。

2000年以降は、女性選手が活躍するようになり、2021年度現在では、なんと19人もの女性選手が活躍しています。
こうした風潮は、私たち一般社会にも浸透するようになり、女性がバイクの免許を取ることも、珍しくなくなってきました。
そこで今回は、オートレースで活躍するっ、女性選手にスポットを当ててご紹介していきます。

オートレーサー・佐藤摩弥選手

「サトマヤ」の愛称で知られる佐藤摩弥選手は、昨今の女性レーサーの人気を作った立役者ともいえる人物です。
何せ、オートレース界では、44年ぶりの女子オートレーサーでしたので、メディアからも大々的に取り上げられることになりました。
彼女は、川口オートレース所属の選手で、ルックスもよかったことから、瞬く間に人気ものとなったほどです。

といっても、これまでには、スーパースター王座決定戦に出場するなど、G1・SGレースでの優勝はないものの、女性選手の中では現役のトップレーサーといえます。
もともとは、モトクロスレーサーとして活躍しており、心機一転してこの世界に飛び込んだのだそうです。

オートレーサー・岡谷美由紀選手

佐藤摩弥選手から、1年後にオートレースの世界に飛び込んできたのが、「クールビューティ」の愛称で知られる岡谷美由紀選手です。
彼女は浜松オートレース所属の選手で、サトマヤと比べ、デビュー当時からかなり苦労をしてきました。
それというのも、デビュー戦のレースでフライングを犯してしまい、そのショックからなかなか立ち直れずにいたからです。

その後も、12戦連続で最下位に低迷し、本人もこんなはずではなかったと、くやし泣きをした日々を過ごしました。
しかし、持ち前の才能と、スピードスケートで培った運動神経を武器に、瞬く間に活躍を始めます。
2017年には、日刊三賞・特別賞を受賞し、数々の優勝を経験するなど、今後も期待が寄せられている選手です。

オートレーサー・藤本梨恵選手

元プロボクサーという、異色の経歴を持つのが、力強い走りでファンを魅了する藤本梨恵選手です。
ボクサー選手当時、JWBC日本フライ級/バンタム級/OPBF女子東洋太平洋スーパーフライ級王座など、数々の輝かしいタイトルを持っていたほど。
そのパワフルな走りは、男性選手も顔負けで、オートレースでも健在と言えるでしょう。

前項で解説した岡谷美由紀選手と同期で、伊勢崎オートレース所属の選手です。
2017年の伊勢崎市営・第3回第2節の優勝戦では、圧倒的に強い男子選手を押さえて、初優勝を果たしました。
まだまだ、オートレース界では、若い部類に入りますので、今後の活躍にも期待が寄せられています。

Related Posts